1. アメリカのホワイトカラーは結構ブラックな労働環境で働いているらしい19
    政治, 雑記, 社会問題

    大変素晴らしいオチがついたので、最後に追記しました。


    先日、アメリカの大学で研究者をやってる日本人(現在、一時帰国中)と飲む機会があった。

    彼から聞いたアメリカのホワイトカラーについての話が興味深く、ぼくが映画やコラムで見聞きした話とも合致する点が多かったので、メモしておく。


    発端は映画の話。

    ぼくが「日本の映画がどんどん酷くなってるんですよ~」みたいな話をすると、彼は

    「でも、俺が知る限り、日本ほど色んな国の映画が観れる国はないよ。TSUTAYAとかマジスゲー。あと久々に帰ってきたらゲオが100円になっててびびった」

    とのこと。うん、それは日本人もびびってる。

    「だけどまあ、邦画の内容はちょっと酷いよねー。日本は劇場の料金も高いし」

    みたいな話になったので、ぼくが近年の酷い日本映画について面白おかしく紹介した。

    で、例の『ブラック会社…』の話をしたら、彼はこんなことをいった。


    「アメリカでは底辺よりホワイトカラーのトップの方の人たちのが、追い詰められて限界まで働いてる感じなんだよねー」

    で、話は労働とかの堅い話に。


    彼曰く、アメリカのホワイトカラー、特にハイステータスでお金持ちと思われている、弁護士や株屋にはコカインやアンフェタミン(覚醒剤)の常習者が多いという。

    基本、そーゆー職業の人は年俸制で雇用が守られてないので、お金が途切れるのが怖くて仕事を休めない。それでいて、30歳くらいになると、家庭を持って良き家庭人を演じることも求められるので大変。

    アメリカで「仕事ができる」というのは、「仕事もプライベートも完璧にこなす」というのと同義。仕事一辺倒で家庭を顧みない社蓄的態度では出世できない。もちろん、家族を大事にして仕事を疎かにするのも許されない。

    結局、朝早くから仕事して、昼に子どものバスケットボールの試合を観戦して、夕方仕事して、夜家族とディナーして、深夜また仕事してそのまま徹夜して朝になる、みたいな生活になる。そんなんだから「眠らなくても大丈夫なクスリ」があれば誰だって頼りたくなるというわけ。


    日本みたいに労働環境が硬直化しちゃってて、その上プライベートよりも仕事を優先することを強要される社会は生きづらい。でも、アメリカみたいに労働環境が流動化しまくってて、その上プライベートでも完璧を求められる社会も同じくらい生きづらい。

    とのこと。


    そんな、24時間戦えますか的なホワイトカラーたちが目指すゴールは「貴族」になること。

    アメリカの社会は頂点に貴族がいると考えた方が理解がしやすいという。

    この貴族というのは桁外れの財産を持っていて、預金の利息や株の配当だけで贅沢な生活ができる人たち。アメリカは世界一の経済大国だけど、美味しいところのほとんどはこの貴族たちがガメている。

    貴族は基本的には世襲されるものなんだけど、ごく希にビル・ゲイツみたいに平民から貴族になれる人もいる。それを「アメリカンドリーム」と呼ぶ。

    で、平民が貴族になるための手段の一つが、大学を出てホワイトカラーになること。

    そもそも欧米では、大学というのは、貴族の子息に教養を学ばせる機関。大学に入るということは、貴族の仲間入りを目指すということに他ならない。

    でも、現実には、貴族になれる平民なんてほとんどいないので、みーんなジャンキーになっちゃう。


    その一方で、アメリカのブルーカラーは、労働環境の面では結構お気楽。作業の途中でも定時で止めて帰っちゃうとか普通にいる。でも、その分、生活はお気楽じゃないマイケル・ムーア的世界。深刻な貧困とかもあって、仕事がない若い奴はギャングか兵隊になる。どっちにしろ殺し合いの駒。


    だってさ。

    みんな、大変なんだねー(他人事じゃないけど)。


    以上、全部聞いた話。彼のバイアスがかかってるかもしれない。あと、ベロベロに酔っぱらっていたので結構うろ覚え。悪しからず。

    — アメリカのホワイトカラーは結構ブラックな労働環境で働いているらしい - 俺の邪悪なメモ
    http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20091209/p1